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69歳11カ月 ケニアを旅する


第1回例会 岩田敬二会員 会員スピーチ

(剣道3段、柔道初段、尺八師範)

人生の節目に出会うべき人に会い、宝山会長の勧めで今年の1月に「生涯学習の会」入会し、今回ケニアの旅の体験をスピーチしていただきました。

「何につけても嫌といえない、はいと答える性分から人の倍生きたい、知らない世界もチャレンジしたい思っています。12月に急に決まって1月出発ということもあってパスポートの取得、黄熱病の予防注射と忙しく、結局ビザは入国時に取得することになりました。ケニアはアフリカの赤道直下の58万㎡の国土(日本の1.5倍くらい)で人口4千万人、主都はナイロビです。ナイロビとは「水のあるところ」を意味します。GNI(国民総所得)800ドル(一人)と貧しい国です。ナイロビに到着後、スワヒリ語の学校の寮に泊まり、マサイ族を訪れました。マサイ動物保護区域は、赤道直下にありますが、標高1700~1800mなので気温は20℃で夜にヒョウが降ることもあります。ツアーの参加者は大学3年生の女性、小学校の司書の女性、わたし(岩田)と現地の日本人ガイドの4名だけです。そこでは水は貴重品ですから持参した5ℓのボトル2本とマサイ族がくれる洗面器1杯のみでした。食事はトウモロコシの粉と岩塩です。肉は牛とヤギですが、牛は貴重なのでヤギを殺して提供してくれました。ヤギは刃物で殺すのではなく鼻と口を手で塞いで窒息死させます。マサイ族では男尊女卑や序列がきびしく真っ先に客人の私に絞った血をがまわってきました。中々抵抗がありました。ヤギの肉は木にさして焼いて岩塩で食べました。しがむと繊維がほぐれる枝を歯ブラシがわりに使います。困ったのはトイレです。焚火の周囲30メートル以内で青空トイレをします。木で地面を掘りますが土が乾いているので硬くてなかなか掘れません。やっと10センチくらい掘って用を足しますがトイレットペーパーを使った後、そこに捨てたらいけないので支給された封筒に入れて焚火で燃やします。その焚火でパンを焼いたりするのですが意外と同行の女性たちは平気のようでした。子供がノートを持っていましたがそのノートには何も書いていませんでした。えんぴつをもっていないからです。首都ナイロビでは産院を訪問しましたが、エイズに感染している妊婦が3人もいました。母子感染が心配でした。また、日本の援助でできたという設備の行き届いた治療室を拝見しましたが普段は閉じられたままで使われていないということでした。使える医師も電気もないのが実情です。」

岩田氏の「人生の人との出会い」を大切にしてゆきたいと思います。


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